福知山城は、その前身を「横山城」と呼び、在地豪族横山氏の砦でした。その砦を丹波平定を行った明智光秀が、当時の城郭建築の粋を集めて改築し「福知山城」と改めたといわれる福知山市のシンボルで、その景観の美しさから「日本の歴史公園100選」や「京都府景観資産」にも登録されています。
現在の城は、3ヶ年をかけ、昭和61年(1986)に再建されたもので、内部は「福知山市郷土資料館」として利用されています。また、公園の一角には福知山市佐藤太清記念美術館もあり、日本画の巨匠「故佐藤太清」画伯の作品を中心に展示しています。
明智光秀が築城した「福知山城」
天正8年(1580年)頃、丹波を平定した明智光秀が築城した福知山城は、3層4階の天守閣や広大な二の丸御殿など、多くの建物がありましたが、明治4年(1871)の廃藩後、廃城令で次々に取り壊され天守台から本丸にかけての石垣や「豊磐の井」と呼ばれる井戸、銅門(あかがねもん)番所などが残っているだけになりました。
昭和61年、市民の瓦1枚運動などの熱意によって三層四階の天守閣が復元されました。天守閣は、 望楼型の独立式を基本として復元され、初期天守閣の特徴がよく現れたものとなっています。
石垣は、築城当初の面影を残しており、野面積み、乱石積みなどと呼ばれる自然石をそのまま用いた豪放なもので、一見乱雑に見えますが、 石材は奥に長く用いられて、強固な石垣が組み上げられており、福知山市の指定文化財となっています。
石垣内部に石塔類が使われるなど、 安土城や二条城など織田信長にかかわるお城に共通する特徴を持っています。
また、深さ50m(城郭内湛水井としては日本一の深井戸)の「豊磐(とよいわ)の井」は、今も海抜30mの高さまで清らかな水をたたえています。
天守閣内部は福知山の歴史を紹介する郷土資料館として公開し、城に関する資料や福知山地方の歴史・文化財を紹介。また、望楼からの城下の眺めは抜群です。
福知山踊りと夏の桔梗
光秀公が福知山城を築いた際、領民たちが石材や木材を運ぶ時に「ドッコイセ」「ドッコイセ」と手振り、足振り面白く唄ったことが始まりと伝えられており、毎年お盆の時期には、福知山ドッコイセまつり(福知山踊り)が開催されます。
また、明智家の家紋に描かれた花で、市の花として愛されている「桔梗」は6月から9月が見頃。福知山市郷土資料館、城下町の面影残す町並みとともにお楽しみください。
営業時間・入館料
■営業時間
9:00~17:00(但し入館は16:30まで)
■休館・定休日
毎週火曜日(祝日の場合は翌日)、
12月28日~31日、1月4日~6日
■駐車場
普通車60台、バス1台、バス待避所2台/無料
■お問い合わせ
TEL:0773-23-9564/FAX:0773-23-9564
福知山城(福知山市郷土資料館)
■公式ホームページ
福知山観光情報ステーション「ドッコイセ観光ガイド」
■入館・入場料
大人 | 小人 | |
福知山城 (福知山市郷土資料館) |
310円 | 100円 |
福知山市 佐藤太清記念美術館 |
210円 | 100円 |
福知山市郷土資料館 佐藤太清記念美術館 共通入場券 |
460円 | 180円 |
アクセス
〒620-0035
京都府福知山市内記5
TEL: 0773-23-9564
■電車
・JR山陰線「福知山」駅、KTR宮福線「福知山」駅下車、徒歩20分。
■お車
・舞鶴若狭自動車道福知山ICより約10分