宇治茶の振興と茶道の普及を目的に建てられた本格的な茶室で、平等院の鳳凰堂に相対していることから、「対鳳庵」と名付けられました。本場の宇治茶に季節のお菓子を添えてお点前をしています。初めてでもお気軽に。
市営茶室 対鳳庵(たいほうあん)
市営茶室 対鳳庵は、宇治茶の振興と茶道の普及を目的に建てられた本格的な茶室で、平等院の鳳凰堂に相対している事から「対鳳庵」と名付けられました。 本場の宇治茶に季節のお菓子を添えてお点前をしています。
お茶席は曜日ごとに、茶道連盟の各流派の先生方によって担当され、広間にて、1,000円でお茶がいただけます。
点ててから出すのではなく、目の前でお点前をしていただけるので、本格的なお茶の雰囲気を気軽に誰でも体験することが出来ます。
日によって、抹茶と煎茶のお点前をしており、玄関口にあるドラを鳴らしてから入席をしていただけます。初めての方でも、丁寧に教えていただけますので、宇治茶の本場ならではの味わい深い宇治茶と季節のお菓子をゆっくりと満喫してみてください。
対鳳庵には、立礼席と八畳半の広間、三畳半の小間があり、公共の茶室ながら、まるでずっと昔からその場にあったかのような、雰囲気のある茶室となっています。観光の合間の少しの休憩に、ほっと一息お立ち寄りいただければと思います。
千利休の教え
現在の茶道の原型を完成させた千利休は茶道の心得を、「四規七則(しきしちそく)」と説きました。茶道は、礼儀作法だけでなく、茶道具を始め、茶室や茶庭などの鑑賞や、客人との心の交流などが大切だと言われています。
「四規」とは和敬清寂という言葉で使われる、茶道の精神です。
和:協調性を大事に、お互い仲良くする事。
敬:客だけでなく人を敬うこと。
清:心の清らかさ。
寂:心を静かに、どんな時にも穏やかに。
「七則」とは、他人に接するときの七つの心構えです。
茶は服のよきように点て 炭は湯の沸くように置き
冬は暖かく夏は涼しく 花は野にあるように入れ
刻限は早めに 降らずとも雨具の用意 相客に心せよ
【飲む人がおいしいと感じる加減にお茶を点て、ちょうどよいくらいの頃合いに湯がわくように、季節問わずにお客様が過ごし易い環境を整えて、野に咲くように花は自然に生け、時間には余裕をもって、雨がふらなくても傘を用意するように、何事にも心がけを怠らず、人をもてなそうとする気持ちを大事にしなさい】
このように、茶道とは人への思いやり、客をもてなす精神の集大成ともいわれています。
(写真:連載コラムの取材撮影に対鳳庵を訪れる奥山氏)
開席時間・ご利用料金
■開席期間
毎年 1月10日~12月20日(期間中無休)
■開席時間
午前10:00~午後4:00
■ご利用料金
一客 1,000円
■開席時間
午前10:00~午後4:00
■駐車場
付近の民営駐車場をご利用ください。
アクセス
〒611-0021
京都府宇治市宇治塔川2
TEL:0774-23-3334(宇治市観光協会)
■電車
・JR奈良線で「宇治駅」下車、東へ徒歩約10分。
・京阪電鉄宇治線で「京阪宇治駅」下車、西へ徒歩約10分。
■お車
【大阪方面から】
名神高速「大山崎」ジャンクションから京滋バイパスに乗り換え、「宇治西」インターから京滋バイパス側道を直進
【名古屋方面から】
名神高速および新名神「瀬田東」ジャンクションから京滋バイパスへ乗り換え「宇治東」インター出口左折
【奈良方面から】
京奈和自動車道「城陽」インターから国道24号線を経て京滋バイパス側道へ右折