「さしとむる 葎やしげき 東屋の あまり程ふる 雨そそぎかな - 薫 - 」
浮舟は、八宮に仕えていた中将君と八宮の間とにできた姫です。求婚者がありましたが、それは浮舟の養父の財産を目的としたものでした。その縁談が破れ、浮舟は中君のもとに身を寄せます。そこで偶然出会った匂宮に言い寄られ、驚いた母は浮舟を三条の小家にうつします。浮舟の消息を聞いた薫君は、浮舟を引き取って宇治に移しますが、浮舟を愛しく思いながらも大君の面影がよみがえり思わず涙するのでした。
東屋の古跡
東屋観音と呼ばれる石像が東屋の古跡です。鎌倉時代後半のもので、なぜここにあるのか、詳しいことはわかっていません。