茶どころ宇治に最もふさわしい年中行事「宇治茶まつり」は、毎年10月第1日曜日の朝から終日、宇治川畔一帯で開催されます。 これは、初めてお茶を中国より日本に伝えた栄西禅師と、宇治に茶園を開いた明恵上人、茶道の始祖千利休の三恩人への報恩感謝、かねては茶業功労者の遺績を追慕するとともに、宇治茶の隆盛を祈願するための、歴史ある、ゆかしい行事です。
名水汲み上げの儀
昔、豊臣秀吉が宇治川の水を汲んで茶会を開いたことから、 宇治橋「三の間」からシュロ縄につるした釣瓶で清水を汲み上げ、 これを竹筒に移し、当時を想わせる衣装に身をつつんだ行列により、献茶の行われる右岸の興聖寺に大切に運びます。
茶壺口切の儀・御献茶式
行列によって名水が興聖寺本堂に運ばれると、「茶壺口切の儀」が行われます。 今年摘まれた新茶を入れ、この茶まつりの日まで封をし仏前に供えられていた茶壺の口を切り、 それを石臼で抹茶に仕上げ、汲み上げた三の間の名水を使ったお湯でお茶を点て、 茶祖に献茶し、栄西禅師開基の京都・建仁寺の読経がおこなわれます。
この「茶壺口切の儀」を観るために、毎年全国から多くの観光客や、 茶業を営む方が宇治に来られます。
茶筅塚供養
「茶壺口切の儀」の式典後、興聖寺山門前の茶筅塚で、 使い古した茶筅の供養法要が営まれます。
こうして、ここ宇治では、60年以上にわたり、宇治茶の歴史における先人への感謝と、 これからの宇治茶のさらなる発展への祈願を込めて、毎年厳かに行われております。
お茶席・点心席
宇治茶まつりでは、「名水汲み上げの儀」「茶壺口切の儀」「献茶式」「茶筅塚供養」のほか、宇治川一帯にてお茶席や点心席が設けられ、また橘島ではお茶のみコンクール(茶香服)、抽選会をはじめとした催しが開催されます。ぜひお愉しみください。
宇治茶まつりの流れ
■開催日程
毎年10月第1日曜日 午前9時~午後3時ごろ
■開催場所
午前9時 名水汲み上げの儀…宇治橋三の間
午前10時 茶壺口切の儀・御献茶式…興聖寺本堂
午前11時30分 茶筅塚供養…興聖寺門前
■お茶席・点心席等 会場
茶席…興聖寺、京都府茶業会館、宇治上神社
点心席…宇治上神社社務所
お茶のみコンクール・抽選会場…府立公園橘島
※茶席・点心席・お茶のみコンクールは14時受付終了
■茶券のご購入・お問合せ
宇治商工会議所 TEL:0774-23-3101
宇治市観光協会 TEL:0774-23-3334
宇治市内のお茶屋にても販売しております。
■宇治茶まつり ご参加料金
各種チケット | 料金 |
---|---|
<前売りセット券> 茶席券2席・点心券 お茶のみコンクール券 源氏物語ミュージアム入館割引券 抽選券 |
4,000円 |
<当日券>
セット券 宇治上神社協賛茶席のみ お茶のみコンクールのみ |
4,500円 1,000円 500円 |
※年によってチケットの金額・お茶席等の会場が
変更になる場合が御座いますので、ご購入時
にお問合わせください。(令和5年8月現在)
アクセス
〒611-0021
京都府宇治市宇治山田27-1
TEL:0774-21-2040
■電車
・JR奈良線で「宇治駅」下車、東へ徒歩15分。
・京阪電鉄宇治線で「京阪宇治駅」下車、徒歩10分。
■お車
【大阪方面から】
名神高速「大山崎」ジャンクションから京滋バイパスに乗り換え、「宇治西」インターから京滋バイパス側道を直進
【名古屋方面から】
名神高速および新名神「瀬田東」ジャンクションから京滋バイパスへ乗り換え「宇治東」インター出口左折
【奈良方面から】
京奈和自動車道「城陽」インターから国道24号線を経て京滋バイパス側道へ右折