生業茶園として唯一現存する宇治七茗園「奥ノ山茶園」の石碑。
茶摘女による茶摘の様子。
一杯のお茶がもたらす恵みを、この宇治の地で追求し、伝えゆくことで宇治茶の歴史に新たな物語を綴っていきます。
茶園・工場見学も承っておりますので、お気軽にお問合せください。
山本宅(昭和元年製作 堀井式碾茶乾燥機2号)。
永年の伝統と豊富な経験、厳しい審査によって生まれる抹茶は、御家元御好みも頂戴しております。
堀井七茗園の歴史
室町時代足利将軍は宇治茶の良さを認め、後世宇治七茗園と呼ばれる優れた茶園を宇治の地に七ヶ所指定しました。
「森、祝、宇文字、川下、奥ノ山、朝日に続く琵琶とこそ知れ」と和歌にも詠まれた七つの茶園は都市化の中で姿を消し、当園が栽培しております「奥ノ山茶園」だけが現存する唯一の生業茶園となりました。
宇治川、平等院を見下ろす高台に位置する「奥ノ山茶園」では今も昔ながらの伝統栽培が行われ、毎年八十八夜を過ぎますと、新芽が出揃い茶摘女による茶摘が行われております。
そして昭和56年宇治市「名木百選」の一つに指定されました。 この由緒ある名園を守り育てることを誇りに思い、その歴史を共に重ねたく社名を「堀井七茗園」と致しました。
この地を七茗園の一つに指定された先人の賢明な取り組みは、六百年の時を越えた現在でもその真価を発揮し、生産された碾茶が品質日本一という事で平成五年全国茶品評会「農林水産大臣賞」を受賞した他、毎年入賞の栄誉を賜り、最高級の宇治茶が出来る事を証明しております。この地を育んだ先人の努力と恩恵に感謝しております。
抹茶「成里乃」誕生秘話
当園が栽培いたしております茶園の中に、その足利将軍が宇治に開いた「宇治七茗園」で唯一残る茶園「奥ノ山」がございます。
この茶園には宇治茶のルーツとも言うべき在来種が1,500本余り栽培されておりましたが、1981年改植を期に、後世宇治茶にふさわしい残すべき品種の発見に取り組みました。
53種を一次選抜、永年の茶栽培経験から茶の品質(味、香り、水色、色沢)、樹勢、収量等を子細に検査、1994年に2種に絞込みました。その後、6年間の栽培試行期間を経て、このお茶なら宇治茶として将来誇れる茶になるとの自信のもと、2000年に農林水産省に品種登録申請、2002年11月に登録が告示されました。
足掛け20年の歳月を経て、誕生した新品種こそが、碾茶向き「成里乃」と玉露向き「奥の山」の2種類でした。
また、「成里乃」は平成22年全国茶品評会で「農林水産大臣賞」を受賞し、日本一に輝きました。
堀井式碾茶製造機について
当園では代々暗闇の奇祭で知られる「縣(あがた)神社」の社頭で宇治茶の生産と販売を行って参りました。明治12年に行われました「共進会製茶報告書」に二代目の名前が掲載され、公に名前が認められる事でその年を創業年にしております。
三代目堀井長次郎は宇治茶の振興を願い、当時製茶が機械生産へと移る中で、特産の「碾茶」の機械化に取り組みました。「碾茶」とは石臼で挽く前の原葉の事を言い、挽き上げたものが「抹茶」になります。大正13年「堀井式碾茶製造機」を苦心研究の結果考案し、ムラの無い均一した優良な製品が出来るようになり、宇治茶の品質向上に大いに役立つと共に碾茶が宇治の特産として栄える基盤となりました。長次郎はその製造機を独占することなく近隣に広め現在、日本で使われている碾茶製造機は全てこの形を改良した物です。
戦前、戦後を通じほとんどがこの「碾茶」販売一筋でしたが昭和27年に会社設立後は宇治茶の全てを取り扱うようになり、昭和57年株式会社設立後は広く全国のお客様に直接販売も行い、生粋の宇治茶をご愛飲いただいております。
店名 | 堀井七茗園 |
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住所 | 宇治市宇治妙楽84 |
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TEL | 0774-23-1118 |
FAX | 0774-24-0118 |
店舗営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 土曜、日曜、祝日、不定休 |
取扱商品 | 抹茶「成里乃」等 宇治茶各種、宇治急須 等 茶器各種 |
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メッセージ |
当園にご来店のお客様への最大のおもてなしは、宇治茶をご賞味戴く事です。 お庭の見える八角形のテーブル席で煎茶の美味しい淹れ方を目の前でお教えしながら、ゆっくりと宇治茶をご賞味いただきます。 抹茶ご希望のお方にはお抹茶もお出ししております。 |
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抹茶 成里乃
¥3,780 -
抹茶入玄米茶
¥648 ~ ¥1,296 -
抹茶入玄米茶 二本入(UJ-15)
¥1,620 -
「常、日頃のお茶」詰合わせ(UJ-22)
¥2,376 -
縣の白
¥2,376 -
宇治昔
¥1,814 -
煎茶 松風
¥1,296 -
煎茶 七茗園
¥1,188 -
宇治茶師焙茶
¥2,160