京都・宇治で「京くみひも」の伝統文化を受け継いできた「高台六十八玉」。
京都で染める、美しい色彩と光沢の絹の糸が、丁寧に丁寧に紡がれていきます。
手作りの良さにこだわりたい。宇治の町に、人に、根付く産業であり伝統文化。
和の趣とモダンの融合が人気のカードケースは海外の方にも愛されています。
全国の方が待ち遠しくされる「くみひも干支」。その年の縁起を願った昇苑の想いが込められた作品。
くみひも教室では伝統工芸に気軽に触れることができ、「京くみひも」が人と人とつなぎます。
「組紐」の歴史
日本の「和」の文化は「ひも」が支えてきたとも云われています。
縄文式土器に見られるように、組みひもの歴史は縄から始まり、文明の発展、進化とともに技術が向上し、平安時代、京文化を優雅に演出した「京くみひも」。「くみひも」は時代とともに様々に変化し、今日に至ります。
平安以前の奈良時代には神仏用品に使われ、戦国時代には鎧兜や刀の飾りひもとして重宝され、明治以降には帯締めとして使われるようになり、現代は和雑貨やアクセサリーとしても愛用されています。
姿形を変え、用途は変わっても「くみひも」は常に私たちの暮らしのどこかにしっかりと息づいてきたのです。
人をつなぎ、技をつなぐ、京くみひも
自然が生み出す宝石のように美しい光沢のあるシルクを紡いで作られる糸を使い、3500種とも言われる組み方の中から組み上げる「京くみひも」。
台座に正座し、音楽の楽譜のような「綾書」を見ながら、両脇にぶら下がる68個もの木の玉を自在に操り、一本の「くみひも」に仕上げていく伝統の手技をはじめ、生産はすべて京都で、染めについても京都の職人が染め上げています。
現代の流通を考えると、大量生産の方が効率は良いのかもしれません。しかし、手作りの良さにはこだわり続けたい・・・。
そこで考えついたのが、宇治の町中みんなで『くみひもを作るというネットワーク』をつくることだったのです。
手作りの良さを貫き、伝統工芸を守り、産業としても成り立つようにというこの仕組みは、宇治に住む多くの方の共感を得ることができ、広く浸透し、今では宇治中に「京くみひも」の職人がいて、くみひも作りを支えています。
「京くみひも」が人をつなぎ、技をつなぎ、織り成した『つながり』をこれからも大切に、この京都・宇治に根付き続ける「昇苑」の組み紐を、皆様の暮らしにおとどけできればと思っています。
100年後にも残る「綾書」を・・・
「高台六十八玉」に座り紐を組む。その傍らには「綾書」というものがいつも寄り添うように置かれています。
「綾書」は、音楽でいう楽譜のようなもので、色や柄の組手順を記したもの。「綾書」さえ残っていれば、何年後でも組み子さんが紐を組むことができます。
長い日本の歴史、京都の文化のなかで受け継がれてきた伝統。だからこそ昇苑くみひもでは、新しい「綾書」を一つでも多く作り出し、後世に残したいと考えています。
100年後、まだ見ぬ組み子さんが自分の「綾書」を手に取り、紐を組む……。そんな思いを馳せながら、今日も新しい「綾書」を作り続けています。
店名 | 昇苑くみひも |
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住所 | 京都府宇治市宇治妙楽146 |
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TEL | 0774-23-5510 |
FAX | 0774-24-2335 |
営業時間 | 10:00~17:00 |
定休日 | 不定休 |
取扱商品 | 帯締め、組み紐雑貨、帯締め組み糸、江戸紐 他 |
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メッセージ |
弊社は長い歴史がある京くみひもの業界に、1948年に先代 梶 昇が創業しました。 創業当時は手組み工房として和装小物の帯〆を生産し微力ながら和装業界 の発展に寄与して参りました。 これから「くみひも和雑貨」「絹 SILK」をテーマに商品開発を行い、皆様に少しでも喜んでいただけるよう、 日々努力をする工房を目指しております。 |
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正絹くみひもストラップ<矢絣>
¥1,320 -
正絹くみひもストラップ<厄除け>
¥1,540 -
京くみひもカードケース 大和組
¥7,700 -
正絹 手巻き茶筒
¥4,620