『藤澤永正堂』のおかき作りはもち米を蒸すところから始まります
薄くスライスしたお餅を網の上に丁寧に手で並べます。手間はかかるけど手は抜けない
日々の充実したおかき作りに職人さんもこの笑顔。充実した職場だから美味しいおかきが作れます
ブロック状のお餅。乾燥の加減一つで美味しさに大きな違いが。手を抜けません
お餅をこぼさないようにザルで返す。吸いつくようにお餅が舞う様はまさに名人芸
必要量だけ毎日精米
昭和6年の創業以来、材料にも作り方にも手を抜かずにおかき製造一筋です。
私で現在3代目、創業した先々代はおかき作りの名門『ますだえいしょうどう』さんに丁稚奉公しまして暖簾分け、あの時代ですから本当に丁稚奉公ですよ、それで藤澤永正堂を創業しました。
堀川の三条に店を出したのですが終戦後に京都八条口に移転して事業再開。昭和20年から30年代は食べ物があんましない時代なんで、おかきは作れば作るだけ売れる時代だったと聞いてます。おかき屋としては今と違ってえぇ時代ですな(笑)。
その後昭和61年に現在の場所に移転しました。
おかき業界はほんとに冬の時代です。全国で1,000社有ったおかき屋が今では500社。
京都で言えば50社有ったのが今では23社です。
そんな時代でも私たちが踏ん張ってこれたのは、創業者からの理念であるほんまもんを作り続けてきたからだと思ってます。
せいろ蒸しと杵つきは当時のまま。素材のもち米は国内産の良質なものを選んでいます。しかも玄米で仕入れていて製造毎に必要量だけ、毎日精米しています。
それだけのことをしているから甘みのある、杵つきだから空気を含んだふんわりした、焼けば米の旨味がしっかり残った風味豊かなおかきになります。
作る職人も昔ながらです。ほとんどの工程に職人の手を入れて生地の状態などを絶えず管理しています。
その日の温度や湿度などのいろんな条件があるのですが、その日の条件に合った作り方、特に焼き加減に気を配っています。
ま、手を抜いちゃいかんと言うことです。
季節感を活かした商品作りを
これからは、もっともっと季節感を出した商品を作っていこうと思っています。
春は春らしく桜味、夏は鮎、秋は紅葉に栗、冬は新年用に干支をモチーフにしたおかきを作っています。つまり和菓子屋さんのイメージをあられにも活かすことを考えています。
材料も今まであられで使うことはあまりなかった和三盆を使うなど、現代のお客様の嗜好に合うようなおかき作りを心掛けています。
お客さまやお取引先様の評判は『こんなのがあるの!?』と驚きの声がほとんどです。これからも今までどおりに手を抜かないで、驚いてもらえるおかき作りをどんどん続けて行きます(笑)。
店名 | 藤澤永正堂 |
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住所 | 京都市南区上鳥羽塔ノ森柴東町281 |
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TEL | 075-661-3408 |
FAX | 075-682-0280 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 土・日曜 |
取扱商品 | 米菓 |
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メッセージ | 昭和6年創業、当時からの製法(せいろ蒸し、杵搗き)を今も変えることなく製造しております。 もち米は国内産の良質の物にこだわり、玄米のまま貯蔵し、製造毎に精米しています。 味の基本になる醤油は調味料、着色料を使わず天然のだしを使っています。ほとんどの工程に職人の手が入り、目で見る事によってあたたかみのある心のこもった商品を作るように心がけています。 又、最近では様々な素材とのコラボや季節感を取り入れたあられを開発し、新しいお客様を開拓する様努力しております。 |
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藤澤永正堂謹製 華格子 松
¥2,592 -
抹茶あられ
¥400 -
缶入り 和三盆あられ
¥3,240 -
訳あり 割れおかき
¥3,240