平安貴族の別荘地ともされた景観豊かな京都宇治に、伊藤久右衛門はございます。
創業の地である宇治田原では、代々受け継がれる茶園で茶づくりを続けております。
覆いを被せ大切に育まれる茶葉。日光を遮ることで甘み、旨みに溢れるお茶に。
宇治川の周辺はしっとりと川霧がただよい、やさしく上質なお茶を育んでいます。
昔ながらの伝統技術にて製茶。時を重ね育まれた宇治茶は、高級茶と評されます。
宇治茶の老舗、抹茶スイーツの雄が創る、新たな宇治茶の可能性。抹茶のお酒ブランド 『夜半のみどり』。
伊藤久右衛門のあゆみ
伊藤久右衛門のあゆみは、江戸後期・天保3年、初代伊藤常右衛門(いとうつねえもん)・瀧蔵が田原村 名村(現宇治田原 南)にて茶業に携わったのがはじまりです。
その後二代目伊藤常右衛門・久三郎、三代目伊藤常右衛門・由松、四代目伊藤多吉と代々茶づくりを継承してまいりました。
昭和27年、五代目伊藤久三が宇治田原から宇治の地へとうつり、宇治蓮華(現平等院表参道)で宇治茶販売の店舗を構えました。同年、会社設立にあたり、代々受け継いだ伊藤常右衛門の名を拝し、伊藤久三自身の名にある「久」の一文字をとって、社名を「株式会社伊藤久右衛門本店」といたしました。
創業の地である宇治田原では、現在も伊藤家に代々受け継がれる茶園で茶づくりを続けております。
宇治抹茶へのこだわり
新緑の5月中旬。宇治抹茶の茶摘みは、九十九夜過ぎたあたりからはじまります。
一芯五葉、新芽が5枚目の葉をつけた頃が摘みごろ・・。宇治川の周辺はしっとりと川霧がただよい、やさしく上質なお茶を育んでいます。
摘んだ茶葉は、その日のうちに製造。蒸して揉まずに乾燥させる伝統の製法で、抹茶の原料葉となる碾茶(てんちゃ)が生まれます。
これを伝統の技法「石臼挽き」で、丹念に挽く・・。鮮やかで深い緑は、石臼挽きならではこそ。そして最後に、抹茶の新鮮さにもこだわりを貫いています。まろやかなうまみとコクが持ち味の抹茶は繊細そのもの、常に挽きたての新鮮な状態だからこそ、本当に上質な豊かな香味がお伝えできると考えています。こうして皆様にお届けさせていただいておりますのが、伊藤久右衛門の「宇治抹茶」なのです。
多目の抹茶に少量の湯を注ぎゆっくりと茶筅を動かし、練るように点てる「濃茶(おこいちゃ)」。約2gの抹茶に湯を注ぎ、茶筅を小刻みに振る様に使い、ふんわりと泡を点てる「薄茶(おうす)」。どちらも急須で淹れる煎茶等とは違った、抹茶ならではの楽しみ方です。ぜひごゆるりと宇治抹茶の豊かな香味をお愉しみください。
近代化が進み、利便性が求められる昨今ですが、今までも、そしてこれからも、本場宇治の老舗茶舗として、時代が移れども、決して変わらぬお茶の本質を、平安よりつながる雅な文化とともに守り続けてまいります。
様々な『お茶の時間』をお届けしたい
こうして、初代伊藤常右衛門・瀧蔵にはじまった伊藤久右衛門も、先人への感謝と敬意を大切に、茶の歴史と歩みを続け、宇治茶の老舗として、またひと昔前までは当たり前ではなかった抹茶スイーツも、本場宇治のお茶屋として色・味・香りにこだわり、今ではスイーツのジャンルの1つとして全国のお客様に日々親しんでいただけるようになりました。
そして今、伊藤久右衛門が目指していることは、『新しい宇治茶の可能性を創ること』、そして『様々なお茶の時間をご提案すること』。そう、抹茶スイーツがそう歩んだように、です。
京都・宇治のお茶屋としての想いから誕生したのが、抹茶のお酒ブランド『夜半のみどり』。お客様の様々なシーンに合わせた『お茶の時間』をお届けしたくて生まれたこのお酒は、宇治茶の色・味・香りをいかした、お茶屋だからこそのお酒。ぜひ、「夜半のみどり」を片手に、大切な方々と過ごす時間をお楽しみください。
店名 | 伊藤久右衛門 |
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住所 | 本店/京都府宇治市菟道荒槙19-3 平等院店/宇治市平等院表参道 |
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TEL | 0774-23-3955 |
FAX | 0120-27-3992 |
営業時間 | 本店/10:00~18:30 平等院店/10:00~17:00 |
定休日 | 本店/定休日なし(元旦のみ) 平等院店/季節により異なります。 |
取扱商品 | 緑茶・抹茶菓子・抹茶スイーツ・抹茶酒類 |
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メッセージ |
伊藤久右衛門は高級茶で名高い京都宇治に店舗を構えており、近くには世界文化遺産の宇治上神社や、花の寺で有名な三室戸寺がございます。 当店のお茶は宇治黄檗山萬福寺、宇治平等院、平安神宮をはじめ多くの有名社寺に御用達頂いております。 これからも時を重ねて育まれた宇治茶ならではの豊かな香味と、それを支える職人の手技を平安よりつながる雅な文化とともに、次の世代に伝えてまいりたいと思います。 |