明治創業、日本画用絵具の雄として知られるナカガワ胡粉絵具の岩絵具は、文化財の保存修復、伝統産業および近代日本画の発展・普及に大きく貢献している。
胡粉製造独特の伝統製法である、石臼による胡粉製造の現場。。
「絵筆の文化」に気軽に触れて愉しんで欲しい。そんな想いが込められたキットは初心者の方や体験教室に人気。
座右の銘としている言葉は「誠心誠意」。こうした顧客第一の心配りが、信頼へとつながり、老舗の看板を支えている。
清々しく華やかな日本の四季を、表現豊かな色彩で描く楽しさ。特別な技術や知識はいりません。さあ、あなたも日本画を始めてみませんか。
ナカガワ胡粉絵具株式会社のルーツ
日本の伝統的絵画である「日本画」は、源氏物語絵巻に端を発し、その時代毎に新しい材料を吸収して今日に至っており、ナカガワ胡粉絵具株式会社は日本画用絵具を製造し、製品は国内シェアの80%を占めています。
当社の誕生は、明治26年に水車による胡粉製造を、初代 中川荘吉が創めたところにあります。装飾・塗装用などに用いる金属粉や画料・塗料などに用いるいたぼがきの蠣殻から作られる白色粉末である「胡粉製造」が京都府宇治市莵道に立地したのは、当時、都であった京都に隣接していたことが大きな理由です。
その他、原料が大阪から淀川・宇治川とさかのぼり莵道丸山の浜で陸揚げすることができる水運の便があったことや莵道の谷筋が水車を架設するのに適していたこと等があり、胡粉製造のような水車工業を大きく発達させました。
ナカガワ胡粉絵具が座右の銘としている言葉は、「誠心誠意」。岩絵具や胡粉の中にほんのわずかでも不純物が混ざっていれば、日本画のあの繊細な色合いを表現することはできません。常にお客さまの視点に立つことを心がけ、商品の品質管理はもちろん、絵具を詰めるびんの汚れ、包装紙のしわ一つにもきめ細やかに気を配る…。
「信用を失うのは一瞬、信頼を築くのは100年…」こうした“顧客第一”の心配りが、老舗の看板を支える礎となり、同じ色でもさまざまな濃淡が表現できる、約1,200色にものぼる、その抜群の品揃えとともに「絵具ならナカガワ」といわれる信頼を育んでおります。
京都の画文化に脈々と流れる伝統への貢献
時代に合わせた革新への弛まぬ努力
「日本画の魅力は絵具にあり」と言う芸術家は多く、古来より日本画の材料として使われてきた岩絵具や胡粉には、それだけで一つの世界を描き上げてしまうような想像力に満ちています。
岩絵具で描かれ有名な「高松塚古墳の障壁画」や、胡粉が最高の状態で描かれた竹内栖鳳、上村松園初め京都画壇の天才の手によって生み出された傑作のほか、京人形、張り子や土人形、具引き紙、半紙、京都で興ったマネキン人形、豆類等の食品関係、漢方薬である牡蠣末として薬品関係など、世間に広く長く利用されてきました。また、京都の豆菓子業者が内国勧業博覧会に出展した胡粉と布海苔で化粧された「塩豆」が賞に輝きましたが、今もこの塩豆が食されている事は、興味深いことです。
脈々と流れる伝統文化に貢献できる喜びは、得も言われぬ喜びのひとつ、また重要な役目だと思っております。
今でも、10~15年も天日にさらした天然イタボガキの貝殻を、昔ながらの石臼で挽いて作る、温かみのある“白”、山吹(やまぶき)や浅葱(あさぎ)など万葉集にも歌われた日本古来の色など、世界に誇る日本の画文化の伝統として守り受け継いでいます。
また伝統を大切にしつつ、時代に合わせた革新へも創意工夫を重ねています。絵画教室の開催など、日本古来の技巧や精神を伝えていくことも大切な仕事と、「絵筆の文化」の裾野の開拓にも取り組んでまいります。
店名 | ナカガワ胡粉絵具株式会社 |
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住所 | 京都府宇治市莵道池山24 |
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TEL | 0774-23-2266 |
FAX | 0774-20-4666 |
営業時間 | 8:00~17:00 |
定休日 | 土曜日、日曜日 |
取扱商品 | 天然岩絵具・新岩絵具・水干絵具・水飛胡粉・顔彩 等
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メッセージ |
「日本画の魅力は絵具にあり」と言う芸術家は多く、古来より日本画の材料として使われてきた岩絵具や胡粉には、それだけで一つの世界を描き上げてしまうような想像力に満ちています。 清々しく華やかな日本の四季を、表現豊かな色彩で描く楽しさ。特別な技術や知識はいりません。さあ、あなたも日本画を始めてみませんか。 |
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