伝統的な職人の技を絶やすことなく現代まで伝えてきた京都だからこそ、作ることができる魅力的な文化です。
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西陣織(にしじんおり)
京都の染織物といえば、西陣織が有名です。
西陣とは、応仁の乱時に西軍が本陣を置いたことにちなむ京都の地名とされています。完成までに20を越える工程があり、それぞれの工程ごとに専門家によって分業化されています。洗練された職人の技術により生み出される西陣織は、着物でも多く利用され、華やかさを一層に引き立てています。 -
京友禅(きょうゆうぜん)
絹織物の白布に絵を描き、染めだしたものを「京友禅」または「友禅染」と呼びます。名前の由来は、元禄時代に扇絵師の宮崎友禅斎によって考案されたことからきています。設計をしてから計算をして織り始める西陣織とは異なり、すでに織った無地の生地に絵を描くのでより自由な模様が表現されます。現在は型染めや捺染め等、決まった型の物をつくるのが多くなっていますが、本格的な手描き友禅になると26の工程を踏む、技術が高いものになるので高価なものとして扱われています。